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つれづれに
コラーゲンって何ですか? スキンケアに役だつのですか?
最近、コラーゲンを成分にした化粧品や健康食品が多く売り出されています。
コラーゲンを食べたり飲んだりすると、摂取した牛や豚のコラーゲンが「そのまま」自分のコラーゲンになると思っていませんか? こんなことができたら簡単で良いのですが、実際にはそうはならないのです。コラーゲンを食べてもタンパク質として体内に摂り込まれるだけです。肌につけても、表皮のバリアゾーンを通すことができませんし、コラーゲンは表皮でなく真皮に存在しますから、何にもならないのです。もし、食べたコラーゲンがそのまま自分のコラーゲンになるのであれば、母乳が少ない人は牛乳を飲めば良いのですし、肝臓病の人はレバーを食べれば良いのですし、貧血の人は動物の血を飲めば即座に解決でしょう。実際にはそのようなことはできませんよね。コラーゲンも同じです。
以下は、コラーゲンを摂っても、そのまま自分のコラーゲンに何故ならないのかについて詳しく述べています。少々長いですが、よろしければお読み下さい。
皆さん、「膠原病(コウゲンビョウ)」という言葉を聞いたことがありますか?「膠原」と聞くと、病原菌やウイルスの類と思われるかも知れませんが、実は「膠原」とは「コラーゲン」の事なのです。
コラーゲンとは「膠(にかわ)を作るもと」という意味のラテン語に由来しているのだそうです。昔の人が膠原と翻訳したわけですが「にかわのもと」という意味とコラーゲンに似た発音とを兼ね備えた実にうまい訳語だと思います。
この言葉の通り、膠(にかわ)もコラーゲンから作った産物です。膠(にかわ)ではピンと来ないかも知れません。ゼラチンのことです。お菓子の材料になるゼラチンはコラーゲンから作った物です。コラーゲンとは、有用な添加物のようでもあり、病気に関係したもののようでもあり、食品のもとになるもののようでもあります。まるで違う顔をいくつも持っている物質なのです。
高等動物の体の全タンパク質のおよそ三分の一はコラーゲンです。数あるタンパク質の中で、量からいうと動物の体ではNo.1のタンパク質です。
コラーゲンの特徴は「細胞の外にある」ことと「線維状である」ことの2点でしょう。動物の体の中の、細胞と細胞の隙間を埋めている線維状の三重螺旋構造のタンパク質です。
コラーゲンが体の中で果たす役割は2つあります。1つは、いろいろな臓器や身体全体の形を作ったり、支えたり、臓器と臓器を結合させたり、境界を作ったりすること。もう1つは、細胞の足場になっていることです。つまり、細胞はコラーゲンを足場にして寄り集まって生きているのです。
コラーゲンは細胞の外にあるものですが、コラーゲンを作るのはもちろん細胞です。細胞はまず「プロコラーゲン」を作り、それを「コラーゲン」に変化させます。また細胞は不必要なコラーゲンを分解もします。大人の体の中のコラーゲン線維は、他のタンパク質と比べるとゆっくりですが、入れ替わっています。現在、人間の体内には十数種類のコラーゲンが存在することが知られています。体の部位によりコラーゲンの種類は違います。コラーゲンの分子の形、構造、会合の仕方も違います。
化粧品や健康食品に含まれているコラーゲンはもちろん人間のものではありません。牛や豚等のものです。人体の細胞自身が作り出すコラーゲンなのに、牛や豚のコラーゲンを口から摂取したり、肌に塗布して一体何になるのでしょう。プロコラーゲンからコラーゲンへ移行する過程を無視し、臓器や部位により種類が違うことも無視し、ましてや表皮に存在しないコラーゲンを肌に塗布して、いったい何をどうしようというのでしょう。
このように、コラーゲンを外から摂取したり、塗布したりしても、それが、即、自分のコラーゲンになることはありません。コラーゲンはタンパク質ですから、タンパク質として摂取されます。タンパク質は体内でアミノ酸に分解され、そのアミノ酸を使って自分の体が必要な物を合成するのです。学校で習いましたよね。
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